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「今日こそ、帰ったら副業をやろう」。そう決めて出社したのに、気づけば残業で夜9時、10時。ようやく家にたどり着いた頃には頭は動かず、スマホを眺めているうちに寝落ちしている。——この繰り返し、痛いほどよくわかります。やる気がないわけではないのに、時間だけが指の隙間からこぼれ落ちていく感覚は、本当に苦しいものです。
きれいごとを抜きにして正直に書きます。残業が多い人が副業の時間を作れないのは、意志が弱いからでも、要領が悪いからでもありません。本当の原因は、すでに疲れ切った「夜」に、新しい作業を足そうとしていることにあります。一日中働いて判断力を使い果たした頭に、さらに副業を積もうとしても、うまくいくはずがない。私自身、会社で基幹システムの入れ替えがあった日、夜11時まで全員で残業し、深夜1時に帰宅したことがあります。当然、翌朝の作業などできませんでした。残業が規定を大幅に超えるような日に、夜の自分に期待するのは酷なのです。
だから、結論を先に書きます。残業が多い会社員が副業の時間を作る現実的な方法は、夜に粘る根性を鍛えることではありません。睡眠を削らず、まず無駄な時間を引き算し、その上で頭がクリアな「朝」に副業を先取りすること。私は5年間、毎朝3時に起きて副業の作業を続けてきましたが、誰にも邪魔されず、頭も冴えている朝ほど、少ない時間で成果が出る時間帯はありません。この記事では、残業続きの人が、意志に頼らず副業の時間を生み出す手順を、具体的に書いていきます。
まず、多くの人がつまずくポイントをはっきりさせておきます。残業が多い人ほど、「帰ってから頑張ろう」と夜に賭けがちです。しかし、これはほぼ確実に失敗します。理由は二つあります。
人の集中力や判断力は、一日を通じて少しずつ消耗していきます。朝の会議、日中の対応、そして残業。夜に帰宅する頃には、頭は空っぽに近い状態です。そこへ副業という新しい負荷をかけても、数十分でまぶたが重くなる。私も以前、夜に娘へ絵本を読み聞かせながら、その数行を読んでいる最中に寝落ちしてしまったことがあります。それほど、夜の頭は限界を迎えているのです。ガス欠の車をアクセルで無理やり進めようとしているようなもので、続くわけがありません。
もう一つ見落とされがちなのが、そもそも残業が固定化してしまっている点です。毎日遅くまで会社にいることが当たり前になると、副業のための時間は最初から存在しないことになります。夜に時間を「足す」以前に、残業という大きな塊が一日を占領している。ここに手をつけないまま、残った数十分で何かを生み出そうとするから、いつも空回りするのです。
新しい習慣を足す前に、まず無駄を引き算する。これが私の一貫した考え方です。残業が多い人こそ、時間を生み出す第一歩は「足す」ことではなく「減らす」ことにあります。
残業が慢性化する大きな原因の一つが、業務の抱え込みです。自分にしかわからない仕事を一人で背負い込むと、いつまでも早く帰れません。私は会社で自動化の仕組みを作る役割を担っていますが、一人だけがわかる状態にしておくのは、組織としても危うい。だからこそ、手順を共有し、誰でも回せる形に切り出していくことを意識しています。個人商店化した仕事を組織の仕事に戻すだけで、定時で帰れる日が確実に増えます。時間を作る戦いは、実は会社の中から始まっているのです。
睡眠を削らずに時間を生むなら、削るべきは「価値のない時間」です。私は惰性の飲み会には行きません。そして、帰宅後に胃がキリキリするまでスマホをスクロールし続ける時間も、意識して手放しました。この二つを引き算するだけで、一日に一〜二時間が浮いてきます。大切なのは、睡眠時間には手をつけないこと。睡眠を削ると、次の日のパフォーマンスごと落ちて、結局すべてが崩れます。
引き算は、時間だけでなく作業量にも効きます。私は副業の発信作業を効率化するために、日々の思考を朝の犬の散歩中に音声で書き留めています。使っているのはTypelessという、話した言葉をそのまま整った文章に変えてくれる音声入力の道具です。手で打つ時間をまるごと省けるので、同じ成果を出すのにかかる時間が半分以下になります。時間を作るとは、空き時間を探すことだけではなく、一つの作業にかかる時間を短くすることでもあるのです。
引き算で時間を浮かせたら、それをどこに置くか。私の答えは、迷わず「朝」です。ここが、残業が多い人にとっての最大の分かれ道になります。
夜の時間は、残業や急な予定で簡単に消し飛びます。上司の一言、トラブル対応、飲み会の誘い。夜は他人の都合に振り回される時間帯なのです。一方、朝の3時から5時は、誰も起きていません。家族も眠っていて、会社から連絡が来ることもない。副業の時間を「奪われない場所」に避難させておく——これが、残業が多い人ほど朝を選ぶべき理由です。私は5時からは犬の散歩に出て家族の時間に切り替えますが、その前の静かな数時間だけは、完全に自分のものです。
「朝早く起きて副業をやろう」と意志で誓っても、まず続きません。頼るべきは仕組みです。私は前の晩に、パソコンをスリープにして開いたまま置き、翌朝の最初の作業だけ決めておきます。枕元には厚手のスウェット、玄関にはサンダル。起きた瞬間に迷う要素を消しておくのです。最初のハードルを物理的に取り除いておくことが、眠い早朝に体を動かす何よりのコツです。
朝にまとまった作業時間が取れない日でも、通勤や身支度の時間は使えます。私はその時間にAudibleを使い、耳から本を取り込んでいます。Audibleは本をプロのナレーターが読み上げてくれる「耳で聴く読書」のサービスで、30日間の無料体験期間があるため、まずは自分の生活に合うか試せます。手も目も空いていない時間を学びの時間に変えられるので、忙しい会社員ほど相性がいい。副業に必要な知識も、朝の耳の時間でこつこつ先取りできます。
最後に、この記事の要点をまとめます。
残業が多いのは、あなたの努力が足りないからではありません。ただ、時間を「足す」場所を間違えているだけです。夜に粘るのをやめて、朝に小さく先取りする。それだけで、同じ生活のまま、自分のための時間は静かに戻ってきます。
なお、この記事で触れた「意志ではなく仕組みで時間を作る」という考え方については、私のKindle本『三日坊主さんの朝活』でも、根性に頼らず習慣を積み上げるための具体的な工夫として詳しく書いています。全15章・500円で、Kindle Unlimited(読み放題)の対象なので、対象の方は追加費用なく読めます。残業続きの毎日から抜け出す最初の一冊として、三日坊主で終わってきた方に向けて書いた本なので、よければあわせてご覧ください。
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朝活の具体的なコツ、副業の始め方、メンタル管理術など、私が5年間の試行錯誤で得た知恵(資産)が、あなたの次の一歩を助けるヒントになるかもしれません。
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「明日こそ自分を変えたい」と願いながらスヌーズを繰り返す。そんな出口のない日々を、私は2021年に卒業しました。現在40代の会社員として働きながら、毎朝3時に起きてブログや副業、資産運用を淡々と積み上げています。私は決して意志の強い人間ではありません。むしろ自分の弱さを知っているからこそ、気合や根性を捨て、AIや「仕組み」で自分を動かす技術(メタ認知)を磨いてきました。
かつては他人の目や「こうあるべき」という社会の理想に振り回され、反応的な不安に支配されていました。しかし、ジャーナリングで思考を客観視し、コントロールできる領域へ一点突破することで、精神的な自由を手に入れました。不必要な付き合いを断って家族との時間を守り、SNSの消耗戦を抜け出して自分だけの資産を築く。このブログでは、特別な才能がない凡人が、5年後、10年後の自分から感謝されるための「静かな生存戦略」を共有しています。
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